2009年FISフリースタイルスキー世界選手権猪苗代大会が幕を閉じました。
自然共生と「おもてなしの心」を大会理念に掲げ、その理念に基づく取り組みの一つひとつが未来に繋がることでしょう。
大会開催中、5日のハーフパイプと、モーグル競技公式トレーニング会場のユニバーサルデザインの視点によるチェックを行いました。できる限り、全ての人が利用できるように施す会場設営、運営には残念ながらなってなかったと思います。
フリースタイルはアメリカで生まれた競技。世界選手権、長野大会2度目。以来これだけの大きい大会において、その視点が入ってないことが不思議です。
会場の一つリステルスキーファンタジアでの公式トレーニングは、関係者と選手だけだったのでゆっくり見ることができました。残念なのは案内が多言語対応になってないことと、案内板の数が少ないこと。訪ねなければ移動できないような案内の仕方では、スムーズに誘導できません。
もう一つアルツ磐梯会場では、ハーフパイプの競技開催中。コース周辺には、観戦者で埋まり地元中学生も熱心に応援してました。競技が終わりフラワーセレモニーも終了すると、選手が引き上げ観戦者も帰ると、大会運営委員が、救護室、事務局テント等後片づけに入りました。裏方は大変です。
両会場(猪苗代スキー場も同じでしょう)で共通で残念だったが「簡易トイレ」です。
人にやさしくありません。広さ、使いやすさ、衛生面どれをとっても不合格。
会場付近に設営されてたあの「簡易トイレ」では、値打ちが下がります。
ちなみに福島市親公園に設置された仮設トイレは、20年度UD工学研究会から表彰されたすぐれもの(結城玲子さんの会社製作)です。誰にとっても使いやすい、やさしいトイレで、ぜひ一度確かめてください。
トイレは文化です。これからの課題ですね。
最後に大会開催中幾度もHPを見ましたが、大会の結果が直ぐにアップされていてタイムリーでした。ただ複数の手段での広報だとなおよかったと思います。情報は文字、点字、音声などの複数の知覚に訴える広報を期待します。
今回メダルセレモニー会場の体験交流館は見ませんでしたが、さまざまなサブイベントがプログラムされ、まさに選手と地元猪苗代町民、そして訪れた多くの人々の「国際交流の場」になったことでしょう。
ユニバーサルデザインの真髄はこころです。世界30カ国から参加した多くの選手の心に、会津の郷土料理とともに「おもてなしの心」が沁みたことは間違いありません。地元の小学生、中学生の心にもきっちりと残ったと思います。
未来に繋がるでしょう。
まさに心のユニバーサルデザインが随所に生きていました。