■ 20080430 ”結のこころ”はコミューニケーションの輪から!! |
「福島市制100周年記念まちづくり事業」
ユニバーサルデザイン・結 理事 佐藤 玲子
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きっかけは、あぶくま養護学校の浅見先生を中心に作られた、ファミリーレストランで使うコミュニケーション支援ボードを、実際手にした時でした。あぶくま養護学校の生徒さんが、校外授業でファミリーレストランに立ち寄られた時、たくさんのメニューから一人一人が食べたいものをスムーズにオーダーできるように、絵を指さしながら意思を伝えるものでした。そうか、コミュニケーションのとりにくさは、互いの目に見えない思いを、象徴した絵や記号を介することで、最小限にすることができることを知りました。 |
支所(市役所)に行ったとき、「あの~、アレ、アレ何て言ったけ?アノ申請に必要なアノ証明書・・・」!?自分でいやになってしまうくらい言葉が出てきません。思いは「アノ証明書がほしい」ってことで一杯なのですが、なかなか伝えられません。自身の加齢を意識させられる瞬間です。
「指さし会話帳」という本をご存知ですか?絵を指さして他言語の人に意思を伝える、絵を見ているだけでも楽しい、絵本のような本です。何ヶ国語にも対応して作られています。沖縄版もありますし、京都京ことば版もあるようです。この本を手にすると、絵や記号は言葉を超越する力があることを思い知らされます。
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「市役所で使えるコミュニケーション支援ボードがあったらいいのに」その思いが、タイムリーに「福島市制100周年記念まちづくり事業」応募「伝えあうことば、つながるこころ」~こころのユニバーサルデザイン~へ向かったのでした。 |
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(完成されて指さし会話板)使い方等はこちらから |
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この市役所版「指さし会話板」(コミュニケーション支援ボード)は、市役所・支所の窓口にいらした市民の方が、この「指さし会話板」の絵を指さしながら、用件を少しでもスムーズに済ませられるように、コミュニケーションがとれるように、その手だてとなることをめざして作りました。
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聴覚障がいの方、高齢者の方、外国人の方、コミュニケーションのとりにくい方、などが窓口にいらした時に、会話がよりスムーズにできるよう、わかりやすく理解されるよう、実際に支所の窓口担当職員の方々と、あれこれ窓口の手続きの場面を想定しながら作りました。完成までに、試作品を使って聴覚障がい者の方に模擬体験をしていただき、使い勝手・問題点をご指摘いただくなど、試行錯誤しながら作りました。ご協力いただきましたみなさん、ありがとうございました。
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初めての試みなので、使いにくいところもあろうかと思います。時には従来通り、メモ用紙に要点を書いたほうが伝わりやすい場面もあろうかと思います。決してこれで、すべてを補完するものではありません。臨機応変に、その時々で、この「指さし会話板」を使ったほうがコミュニケーションがとりやすい、と判断されたときに使っていただければ、と思います。今後、より多くの方々に使っていただき、ご意見をいただいて、バージョンアップしていければ、と思っています。
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また、市役所以外のところでの応用の試行も想定に、多くの方に使っていただき、コミュニケーションのツールとして、その輪が広がっていけば、と思います。
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 (模擬体験の模様)
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○ 市役所版「指さし会話板」を市長さんへ贈呈 |
4月30日、福島市長への贈呈式をさせていただきました。
今後は、窓口職員の方々の研修を経て、いよいよ窓口カウンターに配備されるそうです。一日も早く市民の皆さんに手にして使っていただきたい、と思います。みなさん是非手に取って見て使ってみてください。そして、ご意見をお寄せください。
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(写真:福島民報新聞記事) |
福島民友新聞の記事はこちら |
□ これらの研究成果を”日本福祉のまちつくり学会第11回全国大会in新潟”で発表する事に選ばれました。詳細はこちらから |
□ この発表の様子は此方から |
□ この「指さし会話板」(コミュニケーション支援ボード)の使い方等はこちらから
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□ 伊達市コミニュケーション支援ボードが完成しました。 |
□ お願い
私たちは、この支援ボードの様な、使用する人や場所に合ったコミュニケーション支援ボードの企画製作を承っております。
できるだけたくさんの方々に、使っていただきたい一心で掲載しておりますが、企業や団体等でご利用なさる際は、利用する旨をinfo@ud-yui.com までご一報いただきたく、よろしくお願いいたします。
またCDも用意されておりますので、希望があれば実費配布致します。 |
以下よりダウンロード出来ます。
※コミュニケーション(a)支援ボード
※ 同 上 (b)支援ボード
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写真:CDーROM |
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□メディア・ユニバーサルデザインコンペティショングランプリ受賞 |
MUDコンペの詳細は主催者のホームページ
http://www.aj-pia.or.jp/mud2/kekka/kekkaindex.html
で公開されています。 入賞作品の画像なども載っていました。 |
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